大手自動車工場、派遣社員の1日
出勤時
工場の1日は早く、5時過ぎには迎えのバスが寮の前に到着します。
出勤時のバスの中の空気は重く、ほとんど会話もありません。
目をつぶって少しでも睡眠を取ろうとする人が多いな中、たまに朝から大きな声で会話するおしゃべり好きもいますので近くにそういった人がいるとちょっとストレスに感じてしまうかもしれません。
私の寮は工場から15キロ程離れていましたので、朝の道路が空いている時間帯ですと20分ちょっとで着きました。
工場の駐車場に着き、そこから更衣室まで徒歩で10分程歩くのですが、工場が田舎の山の中にありましたので真冬なんかはめちゃくちゃ寒かったです。
そして、更衣室で作業着に着替えそれぞれの部署へ向かいます。
就業前の時間帯は作業をしないように言われてますが、ボルトや部品がまったくなかったりすると仕事が始まってから困るのでみんな無視してガンガン補充していました。
時間になると朝のラジオ体操の音楽が流れますので、体操、朝礼、安全唱和を行ってから作業開始です。
作業開始からお昼まで
2時間作業をしたら10分休憩を挟んでまた2時間作業を行いお昼休みになります。
この10分休憩の間にタバコを吸ったり、トイレに行ったりしますが、時間が短いのでタバコを吸う人はちょっとせわしないかもしれません。
できるだけ休憩中にトイレを済ませておきますが、ライン作業中にどうしてもトイレに行きたくなる時もありますので、そういう時は呼び出しをして外回りの社員と交代してもらいます。
多いとあまりいい顔をされないかもしれませんが、逆に多すぎるとネタになります。
ちなみに喫煙に関しては最近ではどこの工場でも禁煙運動が進んでいます。
私がいた工場でも数年後には全面禁煙を掲げており禁煙デーの日も年々増えてました。
私も昔はタバコを吸っていたので分かりますが、丸1日タバコを吸えないのはなかなか辛いんですよね。
ちょっと大変かもしれませんが、いっその事タバコをやめてしまうのもいいかもしれませんね。
昼休み
お昼休みは工場の食堂へ行くか、自分で持ってきたお昼ご飯を休憩室で食べる事もできます。
コンビニ程種類は多くないですが、飲み物、パン、弁当、おにぎり、カップ麺、お菓子等が買えるところもあります。
工場の食堂は安いイメージがあったのですが、私がいた工場はご飯、味噌汁、メインのおかず、小鉢、みたいな感じで定食にすると700円、800円ぐらいしました。
普通に町で食事するのとほとんど変わらないぐらいでしたね。
ちなみに自動車工場の後に1年間勤務したタイヤ工場では300円から400円ぐらいで定食が食べられましたので工場によって全然違います。
午後から残業
50分の昼休みが終わるとまた2時間、1.5時間と作業を行い残業時間に突入します。
残業時間に関しては月の計画台数におおじて違いがありますが、大体30分から長くて1.5時間ぐらいです。
トラブル等で台数を大幅にマイナスしてしまった時なんかは計画通りの台数に戻るまではフル残業となります。
定時の日もない事はないですが、工場によってはほぼないと思っておいた方がいいかもしれません。
私が勤務した工場は月に1度は絶対に定時の日があった時期もありましたが、まったくない時期が2年間続いた事もありましたし、時期によって異なります。
ちなみにコロナで部品や半導体がなく生産台数が落ち込んだ時期があり、毎日定時の時期もありました。
身体はもちろん楽ですが、フル残業の時と比べたら貰える給料が全然違います。
お金をたくさん稼ぎたいから給料がそれなりに高い期間工を選んで働きにきている人がほとんどだと思いますので、残業はたくさんあるに越した事はないかもしれません。
ただ毎日長時間残業が続くとみんな文句を言い出すんですよね。笑
帰りのバス
勤務が終了したらまた駐車場に迎えのバスが来ます。
私のところは30分に1本でしたが、派遣会社によっては1時間に1本のところもあり、まちまちです。
ちなみに直接雇用の正社員のバスは10分に一本ぐらいバンバン来てました。
帰りのバスは時間帯によってはぎゅうぎゅう詰めの時もあります。
みんな一生懸命仕事をして汗をたくさんかいてますので、多少の匂いは仕方ないかもしれません。笑
帰ってくる時間は残業時間によって異なりますが、早くて17時、一番遅い時で19時前ぐらいです。
帰りは工場関係者の車も多く工場渋滞もありますし、夕方は道路も混みますので出勤時の倍ぐらいかかってましたね。
私は行きのバスの中では寝れた事がないんですが、帰りは疲れ果てて毎日爆睡してました。
まとめ
以上が工場勤務の1日の流れとなります。
思い返すととりあえず朝早いなぁという感じですが、慣れるとそれが当たり前みたいになるんですよね。
自動車工場によって時間のバラつきはあるかと思いますので、参考程度に見ていただければと思います。