派遣で工場に5年勤めた私が思う派遣社員のメリットとデメリット

 

 

今回は5年、派遣社員で工場で働いた経験がある私から見た派遣社員のメリット、デメリットという事でやっていこうと思います。

ちなみに私は5年で2つの工場に勤務しました。

車を製造する工場で4年、タイヤを製造する工場で1年、それぞれ別の派遣会社からです。

働き方としては昼勤と夜勤が毎週入れ替わる交替勤務で、いわゆる期間工というやつになります。

ちなみに私が経験した2つの派遣会社での経験を元に書いていきます。

もちろん会社によって条件も違いますので、その辺りはご理解下さい。

 

 

 

 

派遣社員のメリット

 

寮費が無料ですぐに入寮できる

 

担当者との日程や時間の都合が合えばすぐにでも入れるかと思います。

冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電子レンジ、テレビ、布団等の備品が備わっていますので、最低限の日用品だけ詰め込んだバック1つで入寮してもまったく問題ありません。

ただ、給料から備品使用料は引かれます。

 

多くても5000円ぐらいですが、これが積み重なると結構な金額になりますので、長期で勤務する場合は買った方がお得かもしれません。

ちなみに私が入った会社では布団はもちろん新品でした。

ほぼないと思うのであまり心配しなくてもいいと思いますが、会社によっては使い古しの場合もあるそうです。

誰が使ったか分からない布団で寝るのはかなり嫌ですよね。

入寮する前に担当者にしっかり確認しておきましょう。

 

うれしいのは寮費が無料のところが多いというところです。

ただ、会社によっては半年、1年だけ無料でその後は半分だけ負担しなければならないといった場合もありますので、これも応募する際にしっかり確認しておきましょう。

 

比較的すぐに勤務開始可能

 

大手工場では受け入れ教育や研修があり、一気に20人、30人を同時に行うので、いつからでも働ける訳ではなく、この時期に合わせて入社する必要があります。

タイミングによってはすぐに働く事も可能ですが、できれば勤務開始希望日の1ヶ月前には、応募しておきましょう。

 

もちろん受け入れ教育や研修中も給料は発生します。

またそれぞれの部署に配属される前に簡単な筆記テストと体力テストがあります。

まれに落ちる人もいるそうですが、腕立て伏せが一回も出来ないとかでなければ心配する必要はないでしょう。

 

所持金が少なくても週払いで給料が貰える

 

一週間働けば次の週には週払いで給料が貰える場合があります。

ただ上限が儲けられている所がほとんどで、私の会社では週に15000円までと決められていました。

ですが、入寮したその日から5日間の間は手渡しで2000円ずつ貰った記憶があります。

まったくお金を持たずに入ってきた猛者も何人か見てきましたので、人生って本当になんとかなるんだなぁと思います。

 

 

給料の設定が高い

 

基本的には時給制です。

高時給のところが多いので、3年とかの短期でみると正社員よりも稼げるかもしれません。

特に最近はすごく時給が高くてビックリすることもありますね。

年齢で給料が変わる事もなく、新卒でも30歳でも40歳でも同じ時給です。

 

入社祝い金、慰労金、更新手当てが貰える

 

派遣会社や入る時期にもよりますが、入社祝い金の他に、慰労金といって、3ヶ月、もしくは半年事にまとまったお金が貰える場合があります。

また派遣会社との契約更新は半年事に行われる事がほとんどですが、その度に更新手当てが貰える場合もあります。

大体は募集内容のところに記載されていますので、できるだけ手当てが充実していて時給が高い会社を選びたいところですよね。

 

 

派遣社員のデメリット

 

やりがいを感じにくい

 

正社員の場合はどんどん色んな仕事を覚えて、新しい事にチャレンジできたり、もちろん昇格や昇給もありますよね。

ですが、派遣社員の場合は基本的にはずっと同じ仕事をさせられる事が多いですし、昇給もないことはないですが、モチベーションに繋がる程ではなかったです。

2年も3年もずっと同じ仕事をしているとやっぱり飽きてきて、新しい仕事をやりたいなぁという気持ちになってくるんですね。

自分より後から入ってきた正社員の人なんかがどんどん新しい仕事を覚えたりして楽しそうなのを見ているとうらやましく感じる事もありました。

お金の為だけに働ける人でしたら問題ないかもしれませんが、やりがいを感じたいと思っている人向きではないと言えます。

 

ボーナスが出ない

 

社員の人達がボーナスが入ってウキウキしている様子を横で見ているのはちょっとやるせなかったですね。

慰労金や更新手当てといったボーナスに代わる手当てがあったとしても、やっぱりボーナスという響きには勝てませんよね。

正社員で働く事に魅力を感じないという人もこの日だけは正社員っていいなぁー、と思う事でしょう。

 

契約延長できない場合がある

 

基本的には期間工ですから、3年で満了となるのですが、最近は無期限雇用のところが増えましたね。

私がいた会社も最初は3年までと決められていたんですが、気付いたら無期限雇用になっていました。

最初は長いこといるつもりがなくても、思ったよりも働きやすくて契約を延長したいと思うかもしれませんし、応募の際に確認しておいた方がいいですね。

 

工場が稼働を停止した際の給料が少ない

 

今回のコロナ騒動のような、工場を稼働停止しなければならない事態になった時に、派遣社員はもちろん時給制ですから、働いた分しか給料が貰えませんので悲惨な事になります。

 

私がいた工場も、下請けの部品工場でパンデミックが起こったので部品が入ってこない、または半導体不足で車が作れないので稼働停止になる、といった事態が頻繁におきました。

ひどい時は2週間丸々休みといった時もありました。

多少手当てが出たり有給消化扱いにしてもらったりしましたが、その月の給料は本当に悲惨すぎました。

こういう時に派遣だと本当にキツイです。

 

 

派遣という事で負い目を感じてしまう 

 

これは人にもよるかと思いますが、派遣という働きた方を選択したせいで、自分の人生に自信を持てなくなってしまう場合があります。

やはり派遣という立場は社会的に弱いと感じますし、人に自信を持って自分の職業を言えなかったり、就業先の社員の方に必要以上に気を使ったりしてしんどくなってしまう人もいるかと思います。

やはり自分のメンタルと体の健康が一番大事です。

 

 

まとめ

 

家賃も無料で給料もそれなりに高いので、夢や目標があって、短期間の内にまとまったお金を貯金したい、または仕事も家もなくてどうしようもない、といった人にはオススメの働き方だと思います。

 

私の個人的な意見ですが、派遣として働くのであれば自分の中で期間を儲けて働くのがよいかと思います。

夢や目標がある人はいいですが、目標がなく、なんとなくで派遣を選んで働くのであれば目標を見つけるか、もしくはとっとと正社員になってしまう方がいいです。

 

別に正社員になったからといってその会社を辞める事ができない訳ではありませんし、正社員としてその会社で働く中でやりたい事を見つけられる場合もあります。

 

仕事さえ慣れてしまえば派遣社員という立場は非常に楽なので、何も考えないでいると気が付いたら歳だけ食ってしまっていた…といった私みたいな事になってしまうかもしれません。笑

 

後悔しない為にも自分の人生と真剣に向き合って結論を出してみて下さい。